社会の高齢化に伴い、これからの需要増が見込まれる見守りサービス。
それに併せるかのように沢山の企業が様々なタイプの見守りサービスを日々生み出していっています。
そんな見守りサービスの魅力を皆様にお伝えするために本日よりスタートしましたこの企画。
『こんな見守りサービスあったのか!?』のコーナー!(ドンドンパフパフ♪)
記念すべき第一回は、足元から安全をコーディネイトする、違いの分かるお客さま垂涎の一品、『見守りシューズ』です!
本日紹介する見守りシューズは、皆様が日常的に履かれている靴にGPSを内蔵することで、利用者の位置関係をすばやく正確に把握することができる製品です。
徘徊癖のある認知症高齢者の発見に絶大な威力を発揮します。
ペンダントや衣服などにGPS内臓の発信機を組み込むことで認知症徘徊者の位置を調べるグッズは以前より存在していましたが、残念ながらその効果は限定的なものでした。
「折角、位置確認用の発信機を用意したのに外出時に持って行ってくれない……」
認知症の方を介護されている方の中には、このような悔しい思いをした方が多いのではないでしょうか。
そうなんです。従来型のGPS端末は携帯の確実性に難があったのです。
その点、今回ご紹介する『見守りシューズ』は靴にGPS発信機を内蔵しています。
何も持たずにふらりと居なくなることが多い認知症患者でも、ほとんどの場合において靴だけは欠かさず履いています。そこに位置確認用のGPS端末を組み込むことで、従来型の製品よりもはるかに安定して、徘徊中の高齢者を発見することができるようになったのです。
内蔵GPSの定期的な充電が必要となるのがやや難点ですが、最近では充電のしやすい製品や、バッテリーの持ちを改善した製品なども出てきていますので、そこまで気にすることでもないでしょう。
『見守りシューズ』については、さまざまなメーカー・販売店が開発・提供を行っております。
靴にGPSを組み込むことで、認知症高齢者の発見をスムーズに行うというコンセンプトは同じですが、GPS受信用のPC・スマートフォン向けアプリケーションの内容や、充電器の構造・使い勝手などに細かな違いがありますので、ご購入時はそういった点にポイントを当てて吟味されるとよろしいかと思います。
(インターネットで「見守りシューズ」や「GPS 靴」などのワードで検索されると、同タイプの商品が多数表示されます。よく比較・ご検討されることをオススメします)
今のところは、中小企業を中心に開発・販売が行われている状況ですが、今年の5月に開催された「IoT/M2M展」(モノのインターネットの中でも、無線通信技術やセンサー技術などに関する商品が多く集まる展覧会)にて、NTTドコモが『見守りシューズ』を出展して大きな注目を集めていました。
近い将来、大手企業がこぞって『見守りシューズ』を発売するなんていう日がくるのかもしれません。
国内認知症患者の数は2012年時点で462万人程度と推計されており、この数字は今後も増える見込みとなっています。
団塊世代が後期高齢者の仲間入りをする2025年には、実に700万人を超える人が認知症となるのではという予測も出ており、認知症患者のケアという問題は、もはや社会全体が真剣に取り組むべき課題となっています。
そんな認知症ケアに一役も二役も買ってくれそうな『見守りシューズ』、今後の展開に要注目です。
ここまでは認知症の方の徘徊防止といった面に焦点をあてて、『見守りシューズ』をご紹介してきましたが、実は認知症の方以外にも『見守りシューズ』をオススメしたい方がいるんです。
それは健康で体力もあり外出される頻度の高い高齢者の方。いわゆるアクティブシニアと呼ばれる方たちです。
「自分は元気だから見守りなんていらないよ」
そう思われる方も多いかと思います。
しかし、少し考えてみてください。
健康な方でも、いや健康な方だからこそ、外出先で不慮の事故にあったときには迅速な対応が必要となります。
例えばですが、最近では登山が趣味という元気な高齢者が多いです。
その一方で、登山中の事故や遭難といった事例も多くなっています。
このような時に、自分の居場所を家族・友人などに素早く・正確に伝えてくれるグッズがあったら、どれだけ心強いでしょうか?
行動範囲の広いアクティブシニアの方こそ、見守りサービスをご利用いただいて、もしもの時の安全と周囲の方への安心を手に入れて欲しい。
私たちは、そのように考えています。