異業種参入が続く介護業界ですが、意外な企業が名乗りをあげてきました。
価格比較サイト最大手である『価格.com』を運営するカカクコムが、在宅介護の総合情報サイト『たすケア』のオープンを発表です。
長年の価格比較サイト運営で培ってきたノウハウを活かし、比較の難しかった介護サービスを選ぶ上での、新フォーマットとなるのではないかと期待されています。
『たすケア』は在宅介護を中心とした地域ケアサービスの検索・比較が行える情報サイトです。
β版である今現在は、介護保険適用サービスの検索が中心となりますが、介護保険適用外サービスや助成情報についても随時追加していく予定とのこと。
将来的には地域ケアの総合ポータルサイトとしての役割が期待できそうです。
検索方法ですが、キーワードによる検索はもちろんのこと、「サービスの種類からの探す」「テーマから探す」といったユーザー視点に立ったメニューからのサービス探しも可能となっています。
『価格.com』にあるような複数項目からなる検索フォームの使用を避け、大きなメニューパネル・専門用語を避けた説明文などを用いていることから、ITリテラシーが高くない方にも使いやすいサイトとなるよう配慮していることがうかがえます。
地域検索機能もありますが、10月26日現在、検索対象となるエリアは東京都世田谷区のみとなっているようです。
各種メニューを辿っていくと、世田谷区以外のサービス情報も東京都内を中心に登録されていますので、検索対象エリアについても近い内に拡大されると予測されます。
ざっと使ってみた感じではまだまだ荒削りなサイトといった感じでしたが、今後の発展に期待が持てる内容でした。
ユーザーにとって必要な情報が整備されているとは言い難い介護業界。
地域包括ケアシステムの実現のためにも、『たすケア』が在宅介護サービスを選ぶ上での共通フォーマットとなってくれることを期待したいと思います。
カカクコムの突然の介護事業参入にびっくりしましたが、今後このような異業種参入がどんどん増えていくものと思われます。
人手不足が続く介護業界において、ICT活用による業務効率化は必須課題といっても過言ではありません。
このことを考えると、餅は餅屋ではありませんが、ITのプロフェッショナルであるIT企業が介護事業に直接介入してくる事例は、今後ますます増えるのではないでしょうか?
異業種が参入してくることによるメリット・デメリット。それぞれあるのでしょうが、利用者により良いサービスを提供するため、時に競い合い、また時に協力しあって、サービス品質の向上に努めていきたいものです。
もちろん、私たちも見守りサービスを通じて、人とITの融和。より良い高齢者サービスの実現へと尽力していきます!
高齢者を含めたすべての人が、自分の愛する土地でイキイキと自分らしく暮らせる社会を目指して。
各々ができることを頑張っていきましょう!