最近、高齢者による交通事故のニュースをよく見ます。
数年前までは、駐車する際にブレーキとアクセルの踏み間違えによる事故のニュースが多かったのですが、
最近では、認知症疑いによる事故が増えているように思います。
駐車の際の事故による被害は怪我や器物破損が多かったように思いますが、
認知症による事故の場合は、死亡事故に繋がりやすいように感じます。
高齢者はいつまで運転する事ができるのでしょうか。
高齢になっても運転を続ける理由で多いのは、「運転する事が生活の一部となっている。まだ運転できる。」と思っている事ではないでしょうか。
若い頃に免許を取得し、車を運転する事が当たり前の生活を送っていると、つい自分のタイミングで行動できる車に頼ってしまいます。
私も「子供たちに公共機関の使い方を教える為に、バスや電車などに乗って出かけてみよう。」と思うのですが、ついつい車で移動してしまいます。
また、生活するのに車が必須の地区もあります。このような地区だと、何歳になろうと車を運転しなければいけないと思ってしまうでしょう。
免許を返納するには、何かきっかけが必要だと思います。
高齢者講習が一つのきっかけになるかと思いますが、講習で問題がなければ「自分はまだまだ大丈夫」という自信がつきます。
するとますます、返納のきっかけがなくなるのではないでしょうか。
高齢者の免許更新は3年毎ですが、3年経つと判断能力も反射反応もどうしても鈍くなってしまいます。
ご家族と同居や近居の場合は、ご家族が異変に気づくと思いますが、離れて暮らしていたり、一人暮らしの場合は
第三者に判断される機会が少ないため、異変に気づきにくいのではないでしょうか。
このため、運転に問題が出始めている事に気づかずに大きな事故になってしまう可能性が増えてしまうのです。
高齢者の変化に気づくにはどうしたらいいでしょうか。
家族がいる場合は、家族でコミュニケーションを多く取ることが有効だと思います。
話をしている時や何気ない動きの中で、「運転を続けても大丈夫か」を判断する要素があると思います。
ご家族が不安に思った時が返納するタイミングなのではないでしょうか。
しかし、離れて暮らしていたりすると「どうしても心配をかけたくない。」との思いから、
不安な事や運転中にドキッとするような出来事があっても話さない場合もあるでしょう。
また一人暮らしの場合ですと、なかなか相談相手や話相手を見つけるのも難しいかもしれません。
このような時に、定期訪問サービスがあればどうでしょう。
デイケアサービス等のサービスでは他の人を気にして話しづらいということも、定期訪問サービスですと1対1なので、暮らしの不安ごとや運転中のちょっとしたミスなども
ついつい話してしまうのではないでしょうか。
また、同居や近距離でいつも接しているからこそ気づかない些細な変化も、たまにしか会わないからこそ気づくこともあるでしょう。
第三者だから分かる事もあると思います。
団塊の世代が高齢に差し掛かり、高齢者ドライバーはますます増えていくと思います。
このため、認知症などの判断や、危機管理能力の判断等、第三者を介して判断していくことの
重要性が求められている気がします。
離れて暮らすご家族がいる方は、当サイトの「見守りサービス」を検討されてはいかがでしょうか。