携帯電話プラス人型ロボット。目の付け所がシャープすぎません?
先日開催されたシャープの新製品発表会ですが、その中にひとつ、ひときわ異彩を放つ新製品がありました。
そう。ロボット型携帯電話の『RoBoHoN(ロボホン)』です。
シャープさんの通信端末発表会で話題のロボホンに遭遇! かわいいダンスを披露してもらいました。これは癒されますな〜。#ロボホン pic.twitter.com/pu0NqQvMYZ
— ゲットナビ編集部(公式) (@getnavi_gakken) 2015, 10月 21
一見して普通の二足歩行ロボットに見えるロボホンですが、通話やメール送受信、カメラ撮影といったスマートフォンの機能を搭載しています。さらに額には小型プロジェクターも内蔵。これにより写真や映像を壁や机に映し出しちゃうことも出来るんだとか。操作は背面のタッチパネルから行えるそうです。
もちろんロボットとしての機能もしっかり搭載。歩きます。踊ります。音声認識・顔認識の機能もついているので、ご利用される方の顔を覚えて、おしゃべりだってできちゃいます。
このシャープすぎる新製品にたいして、消費者たちの意見はがっぷり二つに割れています。
「かわいい」「これ欲しいかも」なんていう好意的な意見もあれば、「なぜ組み合わせた……」「誰が使うんだよ、これ」なんていう否定的な意見もそれなりに。
そんな中で私の目を惹いたのが、「これ、高齢者介護に使えるんじゃない?」というコメント。
音声通話・メールが可能。さらに顔認識機能も備えたカメラ付き。おまけにカワイイ。確かに介護分野での活用も期待できそうな機能ですね。
見守りサービスの中にも、自動配信メールを使った安否確認やTV電話・スカイプなどを活用した安否確認サービスが存在しますが、そういった一連のサービスのひとつとしてロボホンを活用するというのはアリだと感じました。
特にIT機器に苦手意識を持たれている高齢者の方にとっては、無機質な携帯電話・スマートフォンの操作よりも、ロボホンとおしゃべりしながら自然に安否確認できる形式の方が親しみやすいかもしれないですね。
今のままでも十分高齢者の方に喜んでもらえそうですが、もうちょっと介護向けにカスタマイズをすれば、介護施設などでの実用にも耐える製品に化けそうな気がします。
これまでの可愛らしいペット型ロボットが、施設入所者の癒しになるとして、病院や介護施設で導入された事例はありましたが、今後はロボホンが「癒し+見守り」として、お年寄りの方達のよきパートナーとして活躍してくれる日がくるのかもしれません。
シャープとともにロボホンを共同開発したロボガレージの高橋社長は、やがて来るロボット社会をこのように表現しました。
ポケットに入れて持ち歩くくらいに身近な存在。それが未来のロボットのあるべき姿だというのです。
一家に一台ロボットを持つ時代。そんな未来予想よりもさらに一歩進んだ考え方といえるでしょう。
携帯電話を持ち歩くようにロボットを持ち歩く。ロボホンは、そんな「当たり前」の先駆けとなる存在なのかもしれません。