先日、航空会社と車椅子の方とのトラブルで大きな問題になっていました。
マスメディアで大きく取り上げられていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
私は飛行機に乗る機会がないので、車椅子利用者が飛行機を利用するにあたり、各航空会社によって対応が違うと言うことすら知りませんでした。
超高齢者社会に突入し、高齢者の飛行機利用は高まっていくと考えられます。
それに伴って、車椅子を利用している方が飛行機を利用する機会も増えていくのではないでしょうか。
今回は高齢者が飛行機を利用する場合の航空会社の対応について考えて見たいと思います。
現在65歳以上の高齢者の割引サービス(60歳以上のところも有り)は、各航空会社で提案されていると思います。
それだけでなく、予約時に手伝いが必要な方は航空会社に連絡をしていれば、職員の方がお手伝いしていただけるようです。
サービスの内容として、比較的多くの航空会社で準備されているものは「車椅子」のようです。
一般的に空港で用意されている車椅子は空港内でのみの使用を目的としており、そのまま搭乗することはできないようですが、その代わり機内で使える車椅子を用意している会社もあるようです。
また荷物の運搬や、先に搭乗させてくれるサービスを行っている航空会社もあるようです。
お客様に最適なサービスを提供するため、事前連絡をお願いしている会社がほとんどのようでした。
今一般的に販売されている車椅子は金属製の車椅子です。
搭乗者は金属探知機による検査を必ず受けますが、車椅子が金属探知機に引っかかるためボディチェックが必要となっていました。
必要な事とは分かっていても、体を調べられるのは気持ちのいいものではありません。
このため、大手航空会社のANAやJALは非金属の車椅子を用意することを考えました。
ANAが2016年4月に発表したのは「樹脂製車椅子モルフ」です。
樹脂製のため車椅子に乗ったまま金属探知機を通過することができます。また、機内の通路幅にも対応しているため、そのまま座席横までいくことが可能ということです。
この車椅子は順次全国の空港に設置する予定だということです。
(参考URL:https://www.ana.co.jp/group/pr/201604/20160421-2.html)
ANAよりも5年以上前にJALが発表した車椅子は「竹製車椅子」です。
こちらも全く金属を使用していない車椅子のため、車椅子に乗ったまま金属探知機を通過することが可能です。
この発表のときはまだ3台の配備でした。しかし、当時としては画期的なものだったと思います。
(参考URL:http://press.jal.co.jp/ja/release/201012/001131.html)
また一部の空港には、フルリクライニング車椅子や、電動カートなどもあるようです。
今回色々と調べたことで、各航空会社がすべての人にサービスを提供できるように様々な工夫をしている事がわかりました。
事前連絡をすると断られるという話も聞きますが、今回の問題が一石を投じたことは間違いないと思います。
取り組みは始まったばかりだと思いますので、更なる向上に期待です!