医療・介護との連携

 今回は、高齢者ビジネスにおいて近年、飛躍的に伸びており、今後さらに需要が増えるとされる医療・介護との連携についてお話させていただきます。    
 
 皆様もご存知の通り、医療費が年々増加しており、今後もさらに加速度的に伸びていくと予想されています。その中でもシニアビジネス業をする上で、注目すべき業種は、訪問マッサージ業です。

 2006年に介護保険制度の基、介護予防が認可され、同時に改正された医療法で入院期間、リハビリ期間が大幅に短縮されました。そのため、「リハビリ難民・介護難民」という言葉が流行るほどでした。
 
 そのような現状を改善するために、リハビリを受けれなくなった「寝たきり」であったり、「歩行困難」で自立通院が困難な方に医療上マッサージを必要とする症例に対して、医師の同意書をもらうことができると、国民健康保険や社会保険などを利用して、主に体のメンテナンスに重きをおいたのが訪問マッサージといえます。

 

訪問マッサージとリハビリの違い

 しかし、訪問マッサージとは、介護保険を使用する訪問リハビリとは異なります。訪問リハビリとは医師の指示(指示書)のもと、行う機能訓練のことです。
 患者様の多くは、この訪問リハビリと訪問マッサージを上手く組み合わせ利用している方が多いです。
介護保険では限度額を超えてしまうので、医療保険を使う訪問マッサージを利用しようと考えているからだといえます。
 
 この訪問マッサージを受けるには、2つの条件があり、医師からの同意書をもらうことと、自力で治療院まで通えない人となっております。
 つまり、自力で何かをするにしても、困っている人が対象となります。このように自力で何もできない高齢者に対して、見守りサービスやコンビニサービスの提供をしていくことは重要になってくると思います。

 

整骨院・鍼灸業界との連携

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こうした訪問マッサージはケアマネが介入することはないので、整骨院に通っていた既存の患者様、またWebやチラシ等で宣伝を行うことで新規の患者様を獲得しています。

 訪問マッサージを行っている人にお話を伺うと、患者様と、かなり親密な関係を築けて、家族のように扱っていただけるそうです。
 また、利用者だけでなく家族の方とも非常に親しくなるそうです。
 
 訪問マッサージを受ける利用者の方が相談しやすいマッサージ師の方から、お困りごとに対するチラシを配布していただけるだけでも効果的な手法になるといえます。
 訪問しているマッサージ師にとっても、利用者の方が便利になったり、見守りサービスを通じて安心した生活を送れるビジネスを提供する分には、宣伝しやすいとえます。

 また、見守りサービスやコンビニサービスを受けられている方の中には、1人で歩行が難しい方や大変な思いをして病院や整骨院に通われている方がいると思いますので、そのような方を整骨院側にご紹介していただくと連携もスムーズになると思います。

 訪問マッサージを行っているかどうかは、Webサイトなどでも紹介されていますが、ケアマネの事務所や市役所等の福祉課や地域包括支援センターなどにも情報はあると思いますので、調べてみてください。

公開日:2016年11月21日  カテゴリー:
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