依頼者は家族というのは思い込み?

「見守りサービス」を展開していくにあたりまして、以前の記事の中で次のように言ってきました。
「見守りサービスをご依頼されるのはほとんどが息子さん、娘さんなどご家族の方です。」
 しかし、本当にそうなのか?実は依頼者がご家族というのは、単なる私たちの思い込みに過ぎないかもしれないなという事例が出てきていますので、それについて書きたいと思います。

 

■デイサービスの利用者が申込み

 ある会員企業さまが見守りサービスの入会申込みを獲得していっています。その企業さまはデイサービスを運営していて、デイサービスの施設内カウンターにパンフレットを置いておいたそうです。
 すると、ある利用者の方がそのパンフレットを見つけ、
「この見守りサービスっていうのは何?」
とお聞きになられたそうです。
すぐにスタッフの方がサービス内容を説明すると、とても関心を示され、後日しっかりと入会に向けた提案に訪問すると、見事入会申込みとなったということでした。

 

■チラシを見て聞きに来る

チラシ また別の会員企業さまでは、チラシの一角に見守りサービスを掲載していたところ、73歳のおじいちゃんが、なんと会社までこの見守りサービスについて聞きに来たということでした。
 特にお店など構えているような会社さんではなく、一目ではちょっとわかりにくいような会社さんです。そんなところにも、わざわざ足を運んでくれるとは、正直ビックリいたしました。
 よくよくお話をお聞きすると、これからの老後が心配になるし、定期訪問してくれるのが寂しさがまぎれていいのではないかと思ったということでした。

 

■お年寄りのお困りNo.1は?

 一人暮らしのお年寄りを想定したアンケートをとると、お困り事のNo.1はなんと!
「さびしい」
という結果になりました。
 
訪問 確かに、もし自分自身が一人暮らしになり、毎日自宅で暮らしていることを考えると確実に「さびしい」思いをするだろうなということは容易に想像がつきます。
 まして、身体の健康に不安を抱えているとすると、「さびしい」に「不安・心配」が重なることになるでしょう。そんなときに、定期訪問サービスで毎月1回訪問してきてくれるというサービスがあれば、お願いしたいと思うのでしょう。

 「見守りサービスを依頼するのはご家族がほとんど」
というのは、私たちの思い込みで、実はお年寄り本人も
「見守りサービスに頼りたい」
という気持ちは持っているのかもしれません。
 これから一人暮らしのお年寄りはますます増える世の中になっていきます。見守りサービスを必要とし、ご依頼されるお年寄りはこれからどんどん増えていくことになっていくことでしょう。

公開日:2016年6月17日  カテゴリー:
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