皆さんは、「セルフネグレクト」と言葉を聞いたことがありますか?
私はこの前テレビを見ていて、初めて聞きました。
そのテレビでは「セルフネグレクト」が孤独死やゴミ屋敷の原因になると言っていました。
そこで、今回は「セルフネグレクト」について調べてみました。
育児におけるネグレクトは聞いた事がある人は多いでしょう。
育児ネグレクトはこどもの保護や、世話、養育などを行わない、いわゆる「無関心」であることをいいますが、セルフネグレクトはその無関心が自分自身に向いてしまい、社会との関わりを自ら断つような行為を行う事をいいます。
このため、食事や健康に気を使わなくなり、近所の人との交流や行政との交流も行わないようになってしまうため、孤独死やゴミ屋敷問題を引き起こしてしまうそうです。
セルフネグレクトは「大切なもの」を失ったときに発症する事が多いそうです。
例えば、家族や配偶者の死、失恋、リストラ等、誰にでも起こりうる原因によって発症します。
このため、高齢者だけでなく、若い世代にも広まりつつある現象となっています。
メディアで取り上げられるゴミ屋敷問題では、「配偶者がなくなってから、ゴミ屋敷化した」とよく耳にしていました。
私はてっきり「片付けてくれる人がいなくなったから、ゴミ屋敷化したんだろうな。」と思っていましたが、一概にそうとも言えないのではないかと考え始めました。
高齢の両親だけで暮らしている場合、ましてや奥さんがなくなって旦那さんだけになった場合、コミュニケーションが苦手な旦那さんなら、尚更「セルフ・ネグレクト」に陥りやすいのではないでしょうか。
誰しもがなる可能性のある「セルフ・ネグレクト」。
発症してしまうと、どうすることもできないのでしょうか。
体の病気も心の病気も、軽症の時期はあるものです。
軽症の時期に対処すれば治る可能性は十分あります。
それでは軽症の時期をどのように判断すればいいのでしょうか。
現在では高齢の両親と離れて暮らしている方が大半だと思います。
近距離であれば、電話をしたり訪ねたりした時に、些細な事でもいいので違和感を感じたら、病院や行政に相談にいくこと進めます。
そこで「セルフ・ネグレクト」と判断されたら、病院や行政の支援を受けながら、家族と協力し合って対応していくことになると思います。
それでは遠距離の場合はどうでしょう。
遠距離になると家族が気づくことが難しいため、気づいたときには重症化していたという事例は多くあります。
セルフ・ネグレクトになると、新聞等を読まなくなりますが、解約の手続きも行わないので、新聞受けに新聞がどんどん溜まった状態になっていくそうです。
この事に注目して、ある新聞配達やさんが配達を利用した見守りサービスを始めました。これが新聞受けチェックです。
新聞配達の際に郵便受けをチェックし、郵便受けが何日分も溜まっていたら、身内の人に連絡を行うというものです。
これだと比較的早い段階で気づくことができるのではないでしょうか。
行政が郵便局と連携して、同様のサービスを郵便配達の際に行っている地域もあるようです。
全ての地域でこのようなサービスを受けられるわけではありません。
行政も様々な対応を行っていますが、手が足りていないのが現状です。
そこで、民間のサービスを使って見るのはいかがでしょう。
今民間では、高齢者向けの「見守りサービス」が充実してきています。
当サイトで紹介している「見守りサービス」もその一つです。
任意に設置した人感センサー3箇所で生活リズムを確認する事ができるため、家の中でほとんど動かない状態が何日も続いた場合、ご家族の方が異常を察知する事が出来るのです。
超高齢者社会に突入した日本では、高齢者向けサービスが他国よりも充実していると思います。
最終的には施設を利用することになるかもしれませんが、思い出の詰まった家で長く過ごすためにも様々なサービスを利用してみるのもいいかもしれませんね。