今回の記事でご紹介するのは、見守りサービスを開始するにあたって必要となってくる顧客の獲得手法についてです。
もちろんチラシやパンフレットなどは活用されると思います。
しかし、この見守りサービスは、まだまだ世間的には認知度が低く、ニーズはありますが、必ずしも申込みの反響が高いとは限りません。
そのため、顧客獲得の販促をすると同時に、見守りサービスの知名度を上げることも必要になってきます。
そこで、今回お伝えしたい販促方法が「プレスリリース」というメディアを活用した販促方法です。
プレスリリースとは、自社が直接顧客に販促をかけるのではなく、第三者機関であるメディアから宣伝をしてもらう方法です。
1つ目は、圧倒的な低単価で実践できると言うことです。
通常のチラシであれば、5万部ほどまきコストも20万から30万円ほどかかります。
また、雑誌の広告などを掲載する際も20万から90万円くらいかかります。
一方、プレスリリースは50社から70社のメディアに対してプレスリリースと呼ばれる販促物をおくるだけなので、わずか1万から2万円程度で抑えられるということがメリットとなります。
2つ目は、自社に代わって第三者機関に商品を販促してもらえるという点です。
これは非常にデカイ効果があります。
というのもやはり見守りサービスを行っている会社が見守りサービスを宣伝してもやはり売り込み色が強くなりどうしても信用してもらいづらくなります。
それに比べ、プレスリリースはテレビ局や雑誌に特集として掲載してもらえます。
広告として掲載されているのではなく、特集として掲載されるためお客様からしてみれば、信頼のおけるメディアが自信を持って薦めているように感じます。
メディアの掲載は認知度を上げるとともに自社への信頼度も向上させてくれるのです。
これまでの話を聞いて、確かにプレスリリースは良さそうだけども、果たして自社がメディアに取り上げられることは可能なのだろうかと思われていませんか。
他の会社の方々もきっと私の会社なんかと思われていると思います。
でも実はメディアに掲載されることは全く難しくなんてありません。
というのもメディア関係者も日々雑誌に載せたり特集を組んだりするネタに困っているのです。
そこに、発信する価値の高い情報をプレスリリースとしてメディアに提供すれば、メディアにとってもネタを探す手間も省けるし、自社にとっても特集を組んでもらえるのでお互いがWIN―WINの構造になるのです。
だからこそ、しっかりとプレスリリースの内容を考えれば十分に効果のある販促手法と成り得るのです。
プレスリリースに掲載する内容ですが、当然チラシとは全く異なります。
チラシは自社の製品・サービスを購入してもらうために「品質訴求」や「限定訴求」や「キャッチフレーズ」などの内容を盛り込みます。
一方、プレスリリースではメディア編集者に「この内容は多くの人に情報を発信する価値のある情報ですよ」ということを訴えることが目的です。
そのため、プレスリリースでは「独自性」「話題性」「公共性」といった内容が非常に重要になります。
実は見守りサービスはこの3項目を全て満たしておりプレスリリースには最適なのです。
工事会社や町の電気屋さんが地域密着の見守りサービスを始めたと言う話題性。
通報装置と定期訪問、リフォームなどと組み合わせたビジネスモデルの独自性。
そして、孤独死の減少や元気なお年寄りのサポートするといった公共性。
しっかりとこの3点を盛り込んだプレスリリースにしていけば、必ずローコストで反響率の高い販促手法となります。是非お試し下さい。
※この記事は株式会社船井総合研究所の協力のもと、同社発行の「シニアホームケアジャーナル」を一部改訂してお届けしています。