皆さま「終活」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。おそらく4年前であれば多くの人が聞いたことがなかったと思います。しかし、今高齢者の中でこの「終活」をテーマにしたセミナーが非常に人気を呼んでいます。今号では、この「終活」について簡潔にまとめたいと思います。
「終活」は2012年12月に流行語大賞にも選ばれたことから一気に認知度が上がりました。また、東日本大震災をきっかけにいつ来るか分からない自分の最期を真剣に考えようとする方が急増しているのです。
では具体的に「終活」では何をするのか。それは大きく2つのカテゴリーに分けることができます。
1つ目は生前について考えることです。具体的には認知症が進み自分で意思決定できなくなったらどうしようであったり、介護を受ける必要がでた際に家族に迷惑をかけることにならないだろうかというようなことです。
やはり、多くの高齢者の方々が生前もできる限り迷惑をかけたくないという想いが強いようです。
そして、2つ目が死後について考えることです。具体的には、財産分与や相続についてです。「私の家は、残すほどの財産もないから心配ない」と思っているかもしれませんが、相続でもめるのに金額の大小は関係ありません。
また、財産の分け方を息子(娘)に任せておくのも心配なようです。「私が死んだら、後は好きにしてくれ」ではなく、しっかりと責任を持って財産を生前のうちに明確に分けておくことが重要であると言えます。
「終活」をする際に必ずするのがエンディングノートです。
エンディングノートとは、財産や知人のリスト、保険や年金、葬儀やお墓、遺言書や大切な人へのメッセージなどを記入していくノートのことです。このエンディングノートに具体的に記載することで、生前のうちにやっておくべきことを1つ1つ整理していくのが目的です。
つまり、エンディングノートは高齢者の「やりたいこと」や「ニーズ」が凝縮されたノートだと言えます。例えば、「ご自宅で最期まで暮らしたい。趣味の盆栽は続けたい」などの記載があれば、それを実現させるための一つのサービスとして見守りサービスという選択肢も出てくると思います。
実際に見守りサービスは高齢者の方々がご自宅で安心して暮らしてもらうためのサービスです。息子や娘さんに迷惑をかけず生活することを応援することもできます。
すなわち、『「終活」を通してエンディングノートを書いている方』=『自分の人生に責任を持っている方、今後のことについてしっかりと考えていらっしゃる方』に対しては、見守りサービスを組み合わせた安心した生活提案が非常に良いと言えます。
そのためにも、まずは自社主催の「終活セミナー」を開催してみて下さい。そして、そのセミナーの中で高齢者の方と一緒になってエンディングノートを作成してみて下さい。
きっと高齢者にあった見守りサービス+αの提案ができると思います