先日、ある会社さんが主催する勉強会に参加してきました。
葬儀会社さんが企画・運営する勉強会だったのですが、「相続セミナー」というタイトルで、自分自身が、あるいはパートナーが、また親御さんが亡くなったときの相続のやり方や、相続税について説明するセミナーでした。
勉強会とはいうものの、内容の半分はこの葬儀会社さんが提案している「家族葬」についてのお話でした。
家族葬というのは、最近増えてきているスタイルの葬儀で、ご家族・身内だけでひっそりとお送りする葬儀のことです。
近所付き合いが希薄になり、カタチだけご近所の方に大勢来てもらっても気を遣ってしまうということで、身内と本当に親しい人だけで送り出すスタイルの葬儀が増えています。
実際にお話を聞いていて、「なるほど~」と思うことがたくさんありました。例えば、
◆病院が準備する寝台車に乗せてはいけない(お抱えの葬儀会社に運ばれてしまう)
◆「ちょっとだけでも」ご自宅につれて帰るのはNGで、ホールに直接運ぶこと(自宅に寄ったら確実に近所の人に知れてしまう)
・・・などなど
この勉強会に参加して、「なんだかよくわからないけど、いざそういうときになったら、この葬儀社さんに相談しよう。」と思ってしまいました。
ある程度の年齢になったら、おそらく誰もが関心をもつであろう、「相続」ということをテーマにした勉強会を開催し、それとセットで自社が提案したい「家族葬」という商品・サービスを勉強会の一つの内容に組み込んでしまうという方法は、とても効果的な手法だと思います。
参加された方々に勉強会という場を通じて啓蒙ができていくためです。
こうした勉強会スタイルでの提案、啓蒙を見守りサービスでも応用して進めることが可能です。
つい先日のことですが、シニアホームケアビジネス研究会の会員さんが、「もめない親の介護」というテーマのセミナーで見守りサービスの提案を行いました。
結果として、16名のご参加で、見守りサービスの見込み案件も獲得することができています。
勉強会の内容は3部構成となっており、
①介護が必要になったときに何をすればいいのか?
②介護でもめている実例、もめずにスムーズにいっている実例
③そもそも介護が必要にならないように、「介護予防」のポイント
という流れで講座を進めていきました。3つめの「介護予防」の一つとして、見守りサービスを活用することで定期的な接点をもち、ちょっとした変化・異常に気づくことで早め早めに手を打っていくことを提案していきました。
ご参加された方々には、今回の勉強会はたいへん好評だったようで、今後も介護、相続、年金、終活、バリアフリーなどのテーマでの勉強会をやってほしいという要望が上がっていました。
別の会員さんでも7月に勉強会を開催するべく準備を進めています。
テーマは「どうする親の老後!?『がんばらない』親の介護を学ぶセミナー」という内容で進めようと企画をしています。
こうした勉強会を開催していくことで、見守りサービスの啓蒙、認知度向上とともに、実際の会員獲得のための案件も創っていくことができます。
勉強会で成果が出ている例もございますので、皆様も検討されてみてはいかがでしょうか。