今回ははあまり直視はしたくないが、でも社会問題として大きな課題となってきている「孤独死」について書きたいと思います。
みなさん、年間どれくらいの方が孤独死でなくなられているかご存知ですか。しっかりとした統計データは出されていませんが、およそ全国で1万5603人の高齢者が死後4日以上経過した状態で発見をされています。つまり、1日に43名の方が毎日孤独死でお亡くなりになっているのです。
また、60歳以上の高齢者に「孤独死を身近な問題と感じますか」と聞いたところ、単身世帯の方では64.7%の方が「非常に感じる」「まぁまぁ感じる」と答え、夫婦のみの世帯で44%の方が「非常に感じる」「まぁまぁ感じる」と答えたそうです。(総務省のデータより)
つまり、今孤独死は高齢者にとっても非常に身近な問題であり、関心が高いことが分かります。
そもそも孤独死の原因とは、何なんでしょうか。
実は孤独死でなくなられた方の多くが、近隣の方とのコミュニケーションが希薄になってしまっているのです。倒れてしまっても、何日も気づいてもらえず、死後数日経って発見されるケースがほとんどなのです。
このような希薄なコミュニケーションを見守りサービスなら打開できます。月に1回の定期訪問はもちろんですが、相談ボタンによるお悩み相談も可能です。また、お元気センサーを3台設置することで、仮に自宅で倒れられても数時間後にはセンサーが動きがないことを察知して地域事業者に連絡が入ります。
見守りサービスは孤独死の撲滅にも大きく貢献できるのです!
みなさん、孤独死の現場を見たことがございますか。私も直接はありませんが、動画で拝見させていただいたことがあります。夏場だと死後一週間もしないうちに猛烈な異臭がするそうです。その異臭にご近所の方が気づかれて、発見するケースも多いそうです。
このような異臭がする状態で発見されたご遺体は、皮膚がとけて床や布団にへばりついています。
当然、原形もとどめていません。部屋中に虫もわいていて、養蜂所での格好のように完全防備をしないと部屋には入れない状況です。
孤独死の現場とはこんなにも生々しい状況なのです。これをどのように伝えるべきか。
実は変に生々しい部分を隠してオブラートに説明しても、高齢者やその後家族には伝わりません。前述したようにリアルな生々しさをしっかりと伝える必要があります。その上で、伝えるポイントは2点です。
1点目が、多額の修繕費です。先ほども述べたとおり、床に皮膚がへばりつき、布団や畳は腐り、家中に虫がわいている状態を原状復帰するには相当な費用がかかります。また、家を仮に取り壊すにしても当然、高い費用が発生します。
2点目が、ご遺体の尊厳が失われるということです。孤独死されたご遺体は顔の原形も崩れ、直視できる状態ではありません。そのため、ご家族や葬儀に来られた方は、ご遺体に手を合わせてお別れをすることができません。これはご本人様はもちろんですが、ご家族にとっても大変つらいことです。
この2点をしっかりと生々しくお伝えすることで、見守りサービスの必要性を感じてもらうことができると思います。