以前ご紹介させて頂きましたエリア調査データの応用方法についてご紹介させて頂きます。具体的には、商圏データと新聞折込部数表の組み合わせ方法です。
ますは、前回記事のおさらいをさせて頂きます。(商圏データの重要性について)
見守りビジネスにおいて市場を知るということは非常に重要です。
自社の事業を展開していくエリアに高齢者はどれくらい居住しているか?そのうち高齢者のみで住んでいる世帯はどれくらいあるか?といったようなこと。また、○○市全体で見たときには、高齢者世帯がこれだけあるけれども、その中の、どのエリアに高齢者世帯が多いのかなど様々な要素が考えられます。
見守り会員を集める際に、折込、ポスティングといった手段があります。
高齢者のみで暮らしている世帯がエリアのどこに多く分布しているのかが分かれば、高齢者のみで住んでいる世帯がほとんどないエリアに対して無駄な広告宣伝費をかける必要がなくなります。
ここでは、サービスを必要とするであろう顧客に対して集中して質の高い集客を行う。集客確度が高くない地域に広告宣伝費をかけないのでコストを削減する。ことが可能となります。
続いて、商圏データと新聞折込の部数表との組み合わせ方法についてご紹介させて頂きます。
今回は、対象の新聞社は、(日経・読売・朝日・毎日・産経)の5社で比較させて頂きます。
都道府県・地域・地区によって各新聞社の販売部数はもちろん違ってきます。
大阪府八尾市八尾を例に挙げると、
日経新聞 500部
読売新聞 8,600部
朝日新聞 2,850部
毎日新聞 4,600部
産経新聞 4,150部
その中でも、各新聞社が八尾市八尾と位置づける地域が結構違っていることはご存知でしょうか?
朝日新聞では八尾北地区の半分を八尾地区に含んでいるといったイメージです。
そのため、折角商圏データを取得し、質の高い情報を持っているにも関わらず、折込の新聞社の選び方が良くないと効果が半減してしまいます。逆に新聞社選びがよければ効果が倍増します。
組み合わせ・選び方のポイントとしては、商圏データと各新聞社が出している、地区毎の発行部数と地区の範囲をすり合わせることです。
商圏データで○○市○○地域に高齢者が多ければ、やはり○○地域に一番売れている新聞社を選び、商圏データの地域と新聞社の地域が合致していることを確認して折込を行う。
最初は手間のかかる作業ですが、折込は継続することにも必ず意味がありますので、この調査を行うだけで、反響・コスト面でも効果に非常に大きな差ができます。
※この記事は株式会社船井総合研究所の協力のもと、同社発行の「シニアホームケアジャーナル」を一部改訂してお届けしています。