今後お客様に対して見守りサービスの営業をする機会もどんどん増えてくる中で、見守りサービスの価値をどのように高齢者やご家族にお伝えしたらいいのか、どのような伝え方をすれば高齢者の方に興味を持っていただけるのか、そのポイントを押さえておくことが非常に重要になってきます。
見守りサービスのポイントが言うまでもなく、やはり「見守り連絡装置(左図)」の緊急ボタンと相談ボタンを活用した見守りシステムになることは大丈夫だと思います。
その上で、今回は「緊急ボタン」と「相談ボタン」の活用方法とお客様への伝え方を詳しくご紹介致したいと思います。
「緊急ボタン」は言うまでもなく、ご利用者様の体調が悪化した際に押していただくボタンです。
このボタンは本当に緊急を要するときに活用していただくことになっております。つまり、ご利用者様としては、実際に使用するのは半年後になるかもしれませんし、1年後、2年後となるかもしれません。
そのため、見守り会員獲得の際に「長期的な安心感」は訴求できても、「短期的な見守りサービスの価値」の訴求には非常に難しいです。
そこで、ご利用者様にしっかりと訴求しなければならないのが「相談ボタン」の活用方法とその価値です。
相談ボタンは、そのボタンを押すと地域の見守りサービス提供会社に電話がつながります。
そして、ご利用者様のお話し相手になってあげるというのが、基本的な役割です。
しかし、この「相談ボタン」の価値はそれだけではありません。
もっともっとうまく活用することで、見守りサービス全体にメリット作り出すことができます。
この見守りサービスの一番のターゲットは高齢者単身世帯もしくは高齢者夫婦世帯です。その中でも、女性の方がより安心できる生活を求めており、よりニーズがあると考えられます。
例えば、ご主人を亡くされておられる一人暮らしの女性の場合を考えてみて下さい。
ご主人がいらっしゃった時はお住まいのことで何か(水漏れや、電球の取替え、外壁のひび割れなど)あれば、ご主人に全て任されていたでしょう。
しかし、ご主人が亡くなられた今、電球を1つ取り替えるのもどうしていいか分からずに困っていらっしゃる方が非常に多いのです。
もちろん自分自身で換えることもできませんし、どの業者にお願いしていいかもまったく分からず、電球が切れたまま放置されているお家も実際に多くあります。
このような単身の高齢者の女性には、「相談ボタンはお住まいのお困りごとを何でも一括でご相談できる窓口ですよ」とお伝えしてあげて下さい。
水廻りも電気廻りも、お庭のお手入れも、家事代行も何でも困ったことがあったら相談ボタンを押すだけでいいのです。
そうすれば、地域の見守りサービス提供会社が親身に対応して最適な業者をご自宅に派遣してくれるのです。
単身の女性にとってこんなに嬉しいことはありません。
今まで、困ったことがあってもどこにお願いしていいかすら分からなかったのに、見守りサービスに入れば信頼できる会社が全て窓口になって対応してくれるのですから。
つまり、「相談ボタンは相談したい時にいつでも押して下さい」と営業するのではなく、具体的に押す理由や押すタイミングをイメージさせてあげて下さい。きっと相談ボタンの価値がぐっと上がります。