今回のテーマは、PPC広告についてです。
WEBサイトの有無は、企業の業績に大きな影響を及ぼしますが、そのWEBを有効活用いただくためにも、PPC広告の効果的なやり方についてご理解いただきたいと存じます。
PPCとはPay Per Click の頭文字をとったもので、一般的にクリック課金と呼ばれています。
クリック課金型広告では、表示されるだけでは宣伝費を払う必要がなく、クリックされて初めて宣伝費が発生します。
PPC広告は主に、GoogleやYahoo!の検索エンジンで実施します。
広告が表示されるためには、自社に興味があると思われる人達が入力するであろうキーワードを把握し、それを広告グループの中に、入れておく必要があります。
「このキーワードが入力されたら、この広告が掲載される!」といった具合です。
見守りビジネスであれば、キーワードの中に、貴社の地名は必須です。
見守りサービスを受ける人達は、彼らが住む都道府県又は市町村の名前を入力するはずだからです。
地名+「高齢者」「老人」「自宅」「介護」「訪問」「シニア」「ケア」「サービス」「緊急通報」といった関連キーワードを三、四つ一組のセットで作っていきます。
一広告グループあたり、500個のキーワード入力が目安となります。その数が多いほど、一つの広告が表示される可能性は高くなりますね。
そのクリック率は、広告が表示される順位によって変わります。(左表)一回クリックされる毎にいくら支払うか(クリック単価)によって、表示順位が決まります。
費用対効果が高いのは、順位が2位又は3位のときです。
それを狙ってクリック単価を定めます。
必ずクリック率が上げる方法を紹介します。これは、上記に添付した広告例に関連します。(矢印①広告タイトル、②広告文)
まず、①広告タイトルには、地名とサービス名を明確に打ち出すべきです。
例えば、「長崎市 高齢者向け自宅サービス」は、とても分かりやすいタイトルだと思います。
「自宅」を入れることで、老人ホームといった高齢者施設を探している人達の無駄なクリックを防ぐことができ、PPC費用を抑えられます。
また、具体的なサービス名により、ニーズをもつターゲットに対して、比較的高い確立で有効なクリックを促すことができます。
②広告文には、提供するサービスの料金を載せるべきです。
料金を載せることで、その価格帯に合ったターゲットだけを限定し、無駄なクリックを防ぎます。
価格帯に適合し見守りサービスに興味がある人達に広告をクリックしてもらえば、問い合わせ数や受注数も効率的に増やすことができます。
CPOとは、Cost Per Order の略で、注文一回あたりにかかる費用のことです。
いくらPPC広告を出しても、一つの受注あたり高額なPPC費用を捻出してはいけません。
適切なCPOは、貴社における見守りビジネスの粗利率に対して、人件費やその他雑費・推測できる契約年数及びリピート率を勘案して判断します。
これは、会社やエリアによって違ってきます。
但し見守りサービスは食品や飲食等の業界より長期の契約件数が見込めますし、サービスがよければリピート率も高くなります。
短期の成果にとらわれず、長期的な視点に立って対策することが求められます。
WEBサイトは、貴社のサービスの存在を知らせる第一歩です。
インターネットが完全に普及した時代にあって、不可欠な道具だと言えます。
そしてPPC広告を実践することで、サイトを有効活用し、業績アップの道を歩むことができます。
取っかかりは難しいように思えますが、やっていくうちに、間違いなく効果的な広告を打つことができます。
みなさまが、PPC広告を重要視してくださると幸いです。
※この記事は株式会社船井総合研究所の協力のもと、同社発行の「シニアホームケアジャーナル」を一部改訂してお届けしています。