エリアのマーケットを知る!!

先日の記事にて、「競合」についてお話させて頂きました。そこで今回では、マーケットについてお話をさせて頂きます。

ビジネスには様々な分析フレームワークがありますが、その中の一つに3C分析という手法があります。3C分析とは、Customer(市場),Company(自社),Competitor(競合)を意味しています。つまり、戦うべき戦場、戦う敵そして自分自身を分析し、戦いに勝つ為の手法です。

戦うべき相手の戦力と自分たちの戦力を比較するのは非常に大切なことです。

しかし、それ以上に自分たちがどういった戦場で戦っているのかということは非常に大きな問題となります。

もし、戦場特性を理解せずに戦いの準備をしてしまうと、高度な精密機器を装備して出かけたはいいものの、戦場は砂漠でしたということになってしまうかもしれません。

当然、この見守りビジネスにおいても市場を知るということは非常に大切になります。

そもそも自分たちが事業を展開していくエリアに高齢者はどれくらい居住していて、そのうち高齢者のみで住んでいる世帯はどれくらいあるのかといったようなこと。

エリア調査レポートサンプルまた、○○市全体で見たときには、高齢者世帯がこれだけあるけれども、その中の、どのエリアに高齢者世帯が多いのかなど様々な要素が考えられます。こういった情報を正確に集めることは非常に重要な意味を持ちます。

例えば、会員を集める際に、折込、ポスティングといった手段がありますが、高齢者のみで暮らしている世帯がエリアのどこに多く分布しているのかが分かれば、高齢者のみで住んでいる世帯がほとんどないエリアに対して無駄な広告宣伝費をかける必要がなくなります。

当然、コスト面だけでなくそもそもサービスを必要としている可能性の高い人々へ集中して集客を行っているということにもなるので、カンに頼って行うより遥かに優れた効率、効果を期待することができます。

つまり、マーケット調査が正確になされているかどうかで今後の事業展開の成否が決定付けられることになると言っても過言ではないわけなのです。

※この記事は株式会社船井総合研究所の協力のもと、同社発行の「シニアホームケアジャーナル」を一部改訂してお届けしています。

公開日:2016年1月6日  カテゴリー:
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